FXではテクニカル分析が用いられることが多いようです。分析方法としてはいろいろなものがあるわけですが、その中でもテクニカル分析が重視されるのは、投資対象の性質にあると言えるでしょう。
FXが投資対象とするのは為替レートです。為替レートは外国為替市場で形成されるのですが、外国為替市場では差益決済によって利益を得ている参加者が多いのです。差益決済では、一つの売買に対して、かならずその反対売買が存在します。ですから、新たに何らかの売買が成立すれば、将来必ずその反対売買が成立しますから、過去が未来に影響を与えることになるのです。
このような事から、過去の為替レートの形成は未来の為替レートを予想する上では重要なものとなります。そのためにテクニカル分析が適していると考えられるのです。ただし、影響はあまり長い期間には及びませんから、FXでは、短期的な取引を行うときにテクニカル分析が用いられることになります。