株式投資とFXの違い

株式投資とFXは非常に似ているような印象を受けます。どちらにどのようなリスクがあり、どのようなメリットがあるかちゃんと理解してからFXを始めていますか?ここでは株式投資とFXを紹介して、その違いを確認したいと思います。

株式投資は企業に投資、FXは世界に流通する通貨に投資

まずは株式投資とFXの違いを知りましょう。株式投資とは株を発行している1000を超える様々な分野の会社から自分が投資をしたいと思う企業を決め、その株券を購入し、売買したり配当金を受けることで大きな金額を動かすものになります。一方でFXはすでに世界で流通している約20種類の通貨を購入し、この通貨の売買益で儲けを出すものです。世界各国で既に利用されている通貨であることや株よりも変動の幅が狭いことからFXは初心者に向いていると言われることが多いようです。

FXは儲けも少ない代わりにリスクも少ない

FXは外国為替取引(Foreign Exchange)の頭文字を取っています。有名なものだとユーロやドルなどになりますが、世界で流通している通貨を為替取引し、差益が利益になるほかに、高金利の通貨を購入することで「スワップポイント」という金利収入を得ることが、FXで儲けを生むコツになります。FXのメリットはインターネットを通じて基本的に24時間、いつでも取引ができること、外貨預金に比べて取引にかかる費用が少ないため初心者でも投資を始めやすいというメリットがあります。世界で流通している通貨なので株ほど大きな変動もない分、儲けは少ないですが、初心者でもリスクに備えやすいという点がFXの最大のメリットだと言われています。

株式投資のメリット

株式投資はFXと違って取引の時間が違います。午前9時から午後3時までと時間が決まっており、その時間内で売り買いを行います。株の銘柄は現在、4000種類近くあると言われれています。その中には飲食業界やIT業界、音楽業界などすべての業種が含まれていて、この中から投資をする会社を取捨選択していくことになります。この株の変動の差益と、企業に利益があったときに株の所有者へ株主から出される配当金が、株取引の主要な儲けとなります。短期間で大幅に値段が変動するため、短期間ではなく長期的に株を所有することで長期間にわたる利益を上げるものです。>>>なぜ、FXはこんなに流行っているのか?
ただし、バブル崩壊のように株が大幅に下落し倒産などに陥ってしまうと、株券は価値がなくなってしまいます。一方で一気に値が上がれば、一日でも数百万単位の儲けがあることが株のメリットと言えるでしょう。

短期売買はFX、長期売買は株式投資

FXは為替の売買であり、24時間売り買いができます。また株と比較すると値上がりや値下がりの幅も非常に狭くなっています。そのため時間単位で売買を行うことで少しずつ利益を上げ、利益を少しずつ重ねていくことでプラスを増やしていきます。一方で株は長期的に企業の成長や経済状況、商品などを見て、投資を行います。企業に儲けがあればそれが配当金として儲けになりますし、大幅に値が上がり、最高値と判断されるときに売れば、その数分で何百万の利益を上げることも不可能ではありません。つまり、少ない資金で短い期間の売買により少しの利益を上げるものがFX、大きい資金で長期的に売買を行い、大きな利益を上げるものが株ということです。資金がしっかりとしており時間に余裕があり、9時から15時まで取引をできる場合は株のほうがもちろんもうけも多いですが、その分、株価が下がったときのマイナスも非常に大きくなります。FXは24時間為替取引を行えますので、時間が自由に取れなくてもあいている時間で、少しの金額から始めることができます。またFX業者によってはロスカット(元本を割る取引の強制終了)があるなど、リスク管理を簡単にできることも魅力です。株と違い一時に大きな利益をあげることはできません。違いをよく知って、自分にあった投資を選ぶようにしましょう。